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会津漆の芸術祭エクスカーション その1

遅くなりましたが今回共同制作メンバーから5人が会津漆の芸術祭エクスカーション(6月23、24日)に参加をしてきたので報告します!1泊2日、漆漬けのひと時でした。

一日目は職人さんの工房見学、ということでまずは木地職人さんのところへ。
三浦木工所さんです。
工房の中に入ろうとすると大量のカットされた木材が右も左も上にさえも所せましと置かれていてびっくりしました。これらの木材が職人さんの手で一個一個お椀の形に整えられ2,3年間の自然乾燥ののちに塗り師さんの元へと運ばれていくのです。実際にろくろを使ってお椀を削っていく工程を見させていただきましたがこの時に使うカンナはなんと手作り。一人前の職人になるのに大体10年、道具を作れたら一人前だそうで敷地の奥には鍛冶場もありました。
昔の木地師は実際に自ら山に入って太い木を粗びき(おおまかな形にまで切り出すこと)をし、また木がなくなったら次の場所へと移動していったそうです。山とともに生きる職業だったんですね。
ところで、ここで削られたお椀は木目が出てこれだけで美しいのですが大体が漆を塗られたりコーティングが必要です。それは湿度変化で割れがでるからなんですが湯呑や桶のようによく使うものは生のまま使えるのだとか。次にいった蒔絵師さんの言葉でも思いましたが、工芸というのは使われてこそ輝く心の贅沢品なのかもしれません。

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次は御蒔絵やまうちさんのところで蒔絵の工程を見せていただきました。
こちらの工房は蔵の中にあるのですがこれは漆というのが湿度80%、温度25度位でないと乾きが悪く蔵がその調整に適当だからなのだそうです。この調整が低すぎたら乾きませんが高くてもツヤがでないのだとか。
この色ツヤは微妙なものらしく、たとえば五脚一セットだったら五脚同時に進めないと色味が変化して統一感がでないそうです。梅雨の時期は乾きが早く、冬の時期は乾きが遅い。漆は生きています。
ところで作業台の上に置かれた道具たちには日本画コースのメンバーは興味津々。日本画で使う筆にとてもよく似てると思いきや蒔絵は蒔絵用の筆なんですね。今では絶滅してしまったカヤネズミの毛で作った筆は手に入れるには高額なので大切にしているそう。なんと人毛で作った刷毛もありました!塗りをする際に使うそうです。漆というと高級品というイメージがありますが会津の職人さんは安いものから高いものまで作るそうでかわいらしいかんざしが作業中なのか多く並び華やかな作業場でした。

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職人さんの仕事美に触れた後は展示会場視察です!今回の私たちの作品はかなり大きいものなので展示会場は重要な要素になってきます。水がきれいな会津では漆だけでなくお酒もスバラシイ!末廣酒造さんではお酒の造り方のレクチャー、二階の展示会場視察、試飲、と芸術祭当日を想像してわくわくしてしまいました。
会津漆の芸術祭の作品展示は骨董屋さんの二階やお店の蔵で行われます。つまりアートをラリー形式で見て回れば自然と会津の町を楽しむかたちになるのです。メインストリートの野口英世青春通りでは自由時間があればゆっくり見れるのに!と歯ぎしりしたくなるような素敵な喫茶店やお店が並んでいました。

夜は懇親会に参加しました!
おいしい家庭料理とアーティストさんや他大学の学生さんとの交流はとても楽しかったです。
会津には「三泣」という言葉があり会津の人々は暖かい、とのことですがこの懇親会もとても暖かいものでした。また、先ほどの蒔絵師山内さんや学芸員の小林さんとのお話しはとても参考になりました。
百聞は一見にしかず、ではありませんが実際に会ってお話ししたことで言葉以上の想いを伝えていただいたと思ってます。その想いとどう向き合い、作品にしていくのか。課題が一つ増えた夜でもありました。


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